源頼光公館土蜘蛛作妖怪図  歌川国芳

1843年(天保14)大判錦絵三枚続

江戸の版元 伊場仙より浮世絵を紹介いたします。

今、一番人気のアニメに、鬼退治の物語がありますね。

鬼退治物語は、古今東西語り継がれてきた物語です。版元伊場仙の紹介する江戸時代の浮世絵「源頼光公館土蜘蛛作妖怪図」にもたくさんの妖怪が登場します。

大江山の酒呑童子(土蜘蛛)を退治したという源頼光が、土蜘蛛妖怪達になやまされている図。大江山の鬼退治の絵は他にあれど、この絵は謎解き。ふせっている頼光の着物の柄がさや型、つまり十二代将軍徳川家慶ではないか、隣に控える武士の紋所から水野忠邦ではないか、後ろの妖怪のなかのどれが誰だという謎解きが始まり大反響。水野の禁制政策に嫌気がさしていた江戸庶民は、こぞってこの浮世絵を買っていきました。

また、大正時代の着物の柄として、市松・麻の葉・矢絣・うろこ柄がありますね。

伊場仙の扇子コレクションの中にも、着物地の扇子や「市松」「うろこ」の扇子がございます。特に「うろこ」は、厄除け・魔除けの図柄として知られています。

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