お茶会での持ち物は?茶道に必要な道具やあると便利なもの

日本の伝統的な儀式である茶道。茶道具や所作の美しさに惹かれて、興味を持っている方も多いでしょう。そんな茶道のお茶会(お茶席)に招かれたら、どんな準備をすれば良いのでしょうか。お茶会に参加するときは、必要な道具があるため、余裕をもって揃えておきたいですね。

 

ここでは、茶道のお茶会へ参加する方へ向けて、基本の持ち物やあると便利なものをご紹介します。また、お茶会での服装についても解説するため、ぜひ当日の準備にお役立てください。

茶道のお茶会で必要な持ち物

茶道のお茶会に参加する場合は、基本的に以下の持ち物が必要です。茶道には複数の流派がありますが、一般的にはどの流派の教室でも以下の持ち物を使うことが多いため、用意しておくと良いでしょう。

帛紗(ふくさ)

帛紗は、茶道のお点前で茶道具を清めたり、お茶碗を拝見したりする際に使う布のことです。お点前とは、茶道でお茶を点てる一連の流れを指します。亭主側だけでなく、客側も帛紗を持参する必要があります。帛紗の色は、男性は紫、女性は赤や朱のものを使うのが一般的です。また、裏千家の場合は「古帛紗(こぶくさ)」と呼ばれる小さな布も使います。

懐紙(かいし)

懐紙は、お茶会などで使用する使い捨ての和紙です。紙をお皿のようにしてお菓子をいただいたりお茶碗や自分の口元を拭いたりと、さまざまな場面で使用します。着物でお茶会に参加する場合は、帛紗と併せて懐(ふところ)へ挟むようにして身に着けます。

菓子切り(かしきり)

菓子切りは、お茶会で出されたお菓子を切り分けて食べるために使う道具です。「菓子楊枝」とも呼ばれます。懐紙の上に載せたお菓子を、菓子切りで一口大に切っていただきます。市販の商品は、持ち運びに使える楊枝入れとセットで売られているのが一般的です。

扇子

茶道の扇子は、お茶会で挨拶をする場面や、お茶室に入る場面、茶道具を拝見する場面などで用いられます。流派によって作法に違いがあるものの、基本的には自分の前に扇子を置くことで結界(=境界)を作り、相手を敬う意味合いがあります。茶道における扇子は、涼をとるための扇子とは異なり、扇子を開いて仰いで使うことはありません。

 

江戸時代から続く扇子の老舗「伊場仙」のオンラインショップでは、茶道で使える扇子を取り扱っております。茶道に適した扇子のサイズは、流派や男性用・女性用で違いがあるため、茶道具としてお求めの方は、ご自身の通う茶道教室などで先生にご確認いただくと安心です。オンラインショップでは、茶道でよく使われる5寸の扇子を取り扱っております。お茶会へ向けて扇子をお探しの方は、ぜひ当店のラインナップをご覧ください。

茶道のお茶会であると便利なもの

茶道の流派によっても異なりますが、お茶会では基本の持ち物のほかに以下のアイテムも用意しておくと便利です。続いて、お茶会に参加するときにあると便利なものをご紹介します。

小茶巾(こちゃきん)

小茶巾は、濃茶をいただいた後にお茶碗の飲み口を清めるために使う道具です。紙製のものと布製のものがあります。紙の小茶巾は湿らせて使うことが多いため、防水仕様の「小茶巾入れ」に入れて持ち運びます。裏千家の場合に使うことがあるので、小茶巾入れと併せて確認しておきましょう。

懐紙入れ(かいしいれ)

懐紙入れは、懐紙を持ち運びするための入れ物です。「帛紗ばさみ」や「数寄屋袋」とも呼ばれます。懐紙のほかに帛紗、菓子切り、扇子などの道具を入れてまとめて持ち運ぶこともできます。用意しておくとお茶会やお稽古の際に便利です。

風呂敷

風呂敷は、物を包んで持ち運ぶために使う布です。着物でお茶会へ参加する場合は、道行コートなどの上着を畳んで、風呂敷に包んでしまうことができます。必要に応じて持参すると良いでしょう。

正座椅子

正座椅子は、正座の姿勢をサポートして足のしびれを軽減するアイテムです。お茶会で使う場合は、コンパクトで持ち運びしやすい商品を選ぶようおすすめします。

アクセサリーケース

茶道では、大切な茶器を傷つけないためにアクセサリーを外すのがマナーとなっています。指輪やネックレス、腕時計などはすべてお茶会の前に外して、紛失しないようアクセサリーケースにしまっておきましょう。

茶道のお茶会に参加するときの服装のマナー

茶道のお茶会に参加するときは、持ち物だけでなく当日の服装にもマナーが求められます。着物で参加する方も、洋服で参加する方も、お茶会にふさわしい装いで足を運びましょう。最後に、お茶会での服装のマナーをご紹介します。

白足袋もしくは白い靴下を履く

一般的に、茶道ではお茶室を清浄に保つために、足元には白足袋もしくは白い靴下を着用するのがマナーとなっています。また、流派にもよりますが、清潔な白足袋や白い靴下を会場に持参して、お茶室へ入る直前に履き替えることもあります。男性・女性を問わず、基本的には白足袋または白靴下を用意しておきましょう。

基本は和服を着用する

一般的に、茶道のお茶会では男性・女性ともに和服での参加が基本とされています。流派やお教室によって考え方が異なるため、事前に参加するお茶会のマナーをチェックしておきましょう。

 

着物の場合、女性は準礼装である紋付きの色無地や訪問着のほか、小紋などを着用します。帯は、袋帯や名古屋帯を合わせます。男性は紋付きに袴を組み合わせて着用するのが一般的です。着物の格はお茶会によって異なる場合があるため、あらかじめ確認しておきましょう。

 

洋服の場合、女性はパンツスタイルや膝下丈のスカート・ワンピースなど、露出の少ない綺麗めな服装が望ましいとされています。男性は黒や紺などダークカラーの無地のスーツが適しています。その反対に、デニムやジャージなどのカジュアルな服装は避けましょう。

 

茶道のお茶会に参加する際は、当日までに持ち物や服装などのルールを押さえて、落ち着いて過ごせるように準備しておきたいですね。茶道のマナーについて、詳しくは以下の関連記事でも解説しています。お茶会の持ち物や服装のほかに、気をつけるべきポイントをお伝えしているため、ぜひ併せてお読みください。

茶道のマナーは?服装や席順、お茶の飲み方・お菓子の食べ方

茶道の持ち物は余裕をもって準備を!

茶道のお茶会に必要な持ち物を解説しました。お茶会やお稽古で必要な持ち物は、流派やお教室によって異なるため、先生に確認しておくと安心です。多くの流派のお茶会ではご紹介した基本の持ち物を使うため、茶道に興味をお持ちの方は揃えておくと良いでしょう。

 

扇子の老舗「伊場仙」では、茶道の持ち物として欠かせない扇子を取り扱っております。お茶会でお使いになる扇子をお探しの方や、こだわりのデザインの扇子を選びたい方は、ぜひ「伊場仙」のオンラインショップをご利用ください。多彩なラインナップの扇子の中から、長くお使いいただける一本が見つかります。扇子のことはどうぞお気軽にお問い合わせください。

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